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デザインの先生

開催中〜2026/03/08

21_21 Design Sight

東京都・港区

名作展 源流へのまなざし モティーフで見る川端龍子

開催中〜2026/03/08

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

開館30周年記念「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」

開催中〜2026/03/08

世田谷文学館

東京都・世田谷区

ねり美・ふる文コラボ企画       もっと 浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…

開催中〜2026/03/08

練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室

東京都・練馬区

企画展「知覚の大霊廟をめざして――三上晴子の インタラクティヴ・インスタレーション」

開催中〜2026/03/08

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

東京都・新宿区

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展

開催中〜2026/03/15

寺田倉庫G1

東京都・品川区

Artists in FAS 2025

開催中〜2026/03/15

藤沢市アートスペース

神奈川県・藤沢市

雛の世界

開催中〜2026/03/15

遠山記念館

埼玉県比企郡川島町

いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

横浜美術館コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

出光美術館所蔵 茶道具名品展

開催中〜2026/03/22

大倉集古館

東京都・港区

たたかう仏像

開催中〜2026/03/22

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

東京都・千代田区

没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション―

開催中〜2026/03/22

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

冬、そして春へー「華やぎ」と「侘(わ)び」の調(しらべ)  圏外の眼-伊奈英次の写真世界

開催中〜2026/03/22

荏原 畠山美術館 

東京都・港区

向井山朋子 Act of Fire

開催中〜2026/03/22

アーツ前橋 ギャラリー

群馬県・前橋市

大西茂 写真と絵画

開催中〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

開催中〜2026/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

開催中〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

開催中〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

北斎を魅了した天舞う瑞獣―龍・鳳凰―

開催中〜2026/03/29

北斎館

長野県・小布施町

VOCA展2026 現代美術の展望―新しい平面の作家たち

2026/03/14〜2026/03/29

上野の森美術館

東京都・台東区

北條正庸 風の旅

開催中〜2026/03/29

宇都宮美術館

栃木県・宇都宮市

FACE展2026/絵画のゆくえ2026

2026/03/07〜2026/03/29

SOMPO美術館

東京都・新宿区

高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995‐2025 ― 時をまとい、風をまとう。

2026/03/10〜2026/03/29

Bunkamuraザ・ミュージアム

東京都・渋谷区

放送30周年記念 TVアニメ「名探偵コナン展」

開催中〜2026/03/29

東京ドームシティ プリズムホール

東京都・文京区

英姿颯爽  根津美術館の武器・武具

開催中〜2026/03/29

根津美術館

東京都・港区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

開催中〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

開館20周年特別展 生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語

開催中〜2026/04/05

三井記念美術館

東京都・中央区

藤田嗣治 絵画と写真

開催中〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

開催中〜2026/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

ミュージアム コレクション特別篇 開館40周年記念 世田美のあしあと―暮らしと美術のあいだで

開催中〜2026/04/12

世田谷美術館

東京都・世田谷区

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

開催中〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき

開催中〜2026/05/06

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

茨城県・水戸市

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

開催中〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪

2026/03/14〜2026/05/10

府中市美術館

東京都・府中市

生誕100周年記念 安野光雅展

開催中〜2026/05/10

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

【特別展】 花・flower・華 2026 -横山大観の桜・川端龍子の牡丹・速水御舟の梅-

開催中〜2026/05/10

山種美術館

東京都・渋谷区

コレクションの舞台裏 ―光をあてる、掘りおこす。収蔵品をめぐる7つの試み

開催中〜2026/05/10

埼玉県立近代美術館

埼玉県・さいたま市

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

開催中〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

生誕100年記念「Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う」

2026/03/14〜2026/05/16

霞会館記念学習院ミュージアム

東京都・豊島区

トワイライト、新版画―小林清親から川瀬巴水まで

開催中〜2026/05/24

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

モネ没後100年 クロード・モネ— 風景への問いかけ

開催中〜2026/05/24

アーティゾン美術館

東京都・中央区

SPRING わきあがる鼓動

開催中〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

企画展「笑い滴る 春と夏の日本画名品選」

開催中〜2026/05/31

松岡美術館

東京都・港区

W.ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代

2026/03/17〜2026/06/07

東京都写真美術館

東京都・目黒区

生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 —その魂の召喚—

2026/03/31〜2026/06/07

茅ヶ崎市美術館

神奈川県・茅ヶ崎市

超危険生物展 科学で挑む生き物の本気

2026/03/14〜2026/06/14

国立科学博物館

東京都・台東区

軽井沢安東美術館 生誕140周年 藤田嗣治展

開催中〜2026/07/05

軽井沢安東美術館

長野県・軽井沢町

クヴェレ美術館 開館記念展Ⅰ Meet 美の交差点 近代日本画と東洋陶磁

開催中〜2026/07/05

クヴェレ美術館

茨城県・水戸市

ルネ・ラリックにみる 日本とフランスの“かわいい”文化交流

2026/03/20〜2026/12/06

箱根ラリック美術館

神奈川県・箱根町

Exhibitions

若林奮 飛葉と振動 @府中市美術館

  全国5会場を巡回中の「若林奮 飛葉と振動」展。その4会場目となる府中市美術館での展覧会が、若林奮(1936年~2003年、東京生まれ)の誕生日にあたる1月9日から始まった。
  同館は、若林の自宅から直線で約2キロに位置する。JR武蔵小金井駅から府中駅行きのバスが美術館へ向かう際に走る小金井街道の左手だ。筆者は、若林が東京・日の出町の二ツ塚ごみ処分場の建設に反対し、制作した庭≪緑の森の一角獣座≫をめぐり、当時、処分場建設を推進する東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合(現・東京たま広域資源循環組合)へ取材に行ったことがある。その事務所のある場所が、同じ府中駅行きのバスの美術館の手前にあるバス停の名称にもなっている「東京自治会館」の中にあった。
  このバスで向かった初日のオープニング・レセプションでは、若林夫人で画家の淀井彩子が、「若林が最初にアトリエを持ったのは実家のある町田だが、その次に、今、住んでいる小金井の前原町に仕事場を持った。その狭い建物の土間で生まれた作品が今回も出ていて初々しい。また、美術館の前庭に恒久展示されている≪地下のデイジー≫は、若林にとっての最後の発注作品。家から歩いて来られる距離の美術館に最後のものがあるということは、嬉しく、近しい気持ちになる」と述べた。
  若林の作品の源ともいえる武蔵野の風景の中に位置する美術館での個展は、他館とは異なり、自らが作品の中に入り込んだかのような気持ちにさせられる。

・美術館前庭の≪地下のデイジー≫
  府中市美術館での特別出品の中には、前述の≪地下のデイジー≫に関連するドローイング37点と、鉄製の大型作品≪DaisyⅣ≫シリーズ(1997年)がある。
  若林作品の主要なコンセプトのひとつで、自らと対象との距離をはかる物差しである「振動尺」が水平方向への視線を伴う作品ならば、デイジーは垂直方向に向かう考え方の作品だ。美術館正面玄関から20mほどの場所に2002年に設置された《地下のデイジー》は、厚さ2.5㎝の鉄板が123枚重なり、上の3枚だけを残して地中に埋められている。鑑賞者に想像する力を促すこの作品は第2案だったことが1月9日に行われた神奈川県立近代美術館の水沢勉館長のギャラリー・トークの中で、設置に携わった元同館学芸係長で、現在は東京都美術館学芸課長の山村仁志により紹介された。それによると当初のプランは、厚さ3.2㎝、高さ1.8m、長さ16mの巨大な鉄板を美術館の前庭を貫いて設置するものだったという。
  公園を歩く人の美術館への視線を遮断することになるうえ、美術館の外構工事の変更や前庭の設計者やデザイナーのプランへの影響などもあり「実現不可能」であると若林に告げ、その後、第2案である地下プランが提出されたという。この大胆な第1案のドローイングも本展で紹介されている。

・≪雨―労働の残念≫武蔵野美術大学から初めて外部へ
  同館の特別出品のもう一つが武蔵野美術大学に所蔵されている1971年の≪雨―労働の残念≫だ。前述のギャラリートークの際に、同展担当学芸員の神山亮子は、「武蔵野美術大学に行くたびに階段を上がったところにあったこの作品が気になっていた。今回、垂直方向への視線による出品作品が少ないので、デイジーを出発点とする時に、同じく垂直性のある作品としてこの作品を出品したいと思い、何とか実現できた。2つに分けることが出来、左側が700kg、右側が100kgあり、美術館の梁に合わせて設置した。作品にはチャックがあり、開けることができたという話もある。中にはドローイングが隠されているのではないかと言われているが、助手の人が、いらなくなったカタログが入っているかもしれないとも話していて、いずれにしても隠されて見えないという若林さんのエッセンスが入った作品だ」と話した。
 武蔵野美術大学から外部に出品されるのは初めて。

・若い世代に受け継がれて
  「次の世代の人にも若林さんの作品を見て欲しい」という美術館の思いから、2月13日には、「私たちが若林さんから受け取ったこと」と題し、ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員の森啓輔、若林のアシスタントをした経験のある彫刻家で武蔵野美術大学教授の袴田京太朗、多摩美術大学で若林から指導を受けた画家の諏訪未知、千葉正也によるラウンド・トーク2が行われた。
  生前の若林には一度も会ったことがないと言いながらも、主に初期の若林作品について研究し、その作品とトーク参加作家の作品への関連を引き出しながら進行した森、若林には「一番影響を受けているのに見た目の印象が違うせいか、誰も気付いてくれない」と言い、若林の作品「中に犬、飛び方」にちなんで近作のタイトルを「毛布ー複製(中に猿)」「粘土ー複製(中に熊)」などとし、接点を見出そうとする袴田、若林が多摩美術大学教授となった1999年から亡くなるまでの「4年間、まるまる教わることができて幸運だった」と話し、「ドローイングのことを薄い彫刻」と言った若林の言葉に影響を受けたという諏訪、1年生の時に、若林を見て「一瞬で、強いインパクトを受け、この先生にはハッタリは通じないと感じて完全にビビった」と言い、以後、作品や人物そのものに憧れるようになった千葉、それぞれの話が若林の仕事が若い世代に確実に受け継がれていることを示した。なお、千葉が、知人の祖父の葬式で配られたという若林作の鉄製の灰皿を持参し、披露した。
  また、1月31日に行われたラウンド・トーク1「若林奮とアーカイヴ ドローイング調査の成果とこれから」では、彫刻家で多摩美術大学教授の小泉俊己が、同大学若林奮研究会の成果としてこれまで5回開催した「若林奮展」でのドローイング調査の実情や作品への考察を語り、慶応義塾大学ア―ト・センター教授でキュレーターの渡部葉子がアーカイヴの現状や方法を述べた。

執筆:西澤美子(文中・敬称略)
 

若林奮 飛葉と振動
1月9日(土)~2月28日(日)※月曜休館
10時~17時
一般700円、大学生・高校生350円、中学生・小学生150円
府中市美術館(東京都府中市浅間町1-3)
☎03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

【巡回先】
うらわ美術館 4月23日(土)~6月19日(日)

【若林奮略歴】1936年1月東京・町田市生まれ。東京芸術大学彫刻科卒業。73年文化庁芸術家在外研修員として渡仏(74年まで)。70年代後半から自分と対象物との空間と時間を把握する「振動尺」の連作を発表。自然の観察に基づく思索的な作品で知られる。80年、86年ヴェネチア・ビエンナーレに出品。73年、神奈川県立近代美術館、87年、東京と京都の国立近代美術館で個展、95年東京国立近代美術館で2度目の個展。96年中原悌二郎賞、2003年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。武蔵野美術大学、多摩美術大学で教授として後進の育成にも尽力した。2003年10月死去。

参考文献
『若林奮 飛葉と振動』展図録 名古屋市美術館、足利市立美術館、神奈川県立近代美術館、府中市美術館、うらわ美術館 2015年
『若林奮 DAISY 1993-1998』図録 多摩美術大学 2007年

写真キャプション
①≪地下のデイジー≫の前でギャラリー・トークを行う神奈川県立近代美術館館長の水沢
②≪ドローイング 2001.10.31≫
③≪地下のデイジー≫のドローイング。第1案(右)
④≪雨―労働の残念≫1971年 武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵
⑤袴田(左)と諏訪
⑥灰皿を紹介する千葉

2016年2月26日